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イタリア語会話のテクニック:ことばにつまったときに使おう編

以前こんな記事を書きました。

 

www.oumasan-itmka.com

 

この記事では、相手の話がよくわからないとき、黙らないためになんとかこちらの反応を見せるための表現を書き殴りました。

そこでは、話の流れには「相手から自分」と「自分から相手」の少なくとも二つがあるということに言及しました。

さて、今度は、「自分から相手」の側、つまり、聞き手側としてではなく、話し手側としてのテクニックを書き殴ります。どれだけ勉強しても、こちらの言いたいことが言えない、ということはあります。自分の母語でも言いよどんだり、いい表現が思い浮かばなかったりするわけですから、イタリア語の会話となると尚更です。

そして、初心者ほど単語が出てこない、表現が出てこない、ということが多いわけで、さらに、「相手に今考えているよ」という意思表示ができずに会話が滞ってしまう場合があります。そこで、以下では困ったときに使える表現をおいていきたいと思います。

 

イタリア語が出てこないときに使える表現集

 

自分の意見をまだ推敲中のとき

 

"Ehm...(エェンム)"  「んーっとねぇ...」

短くて簡単で使いやすい表現です。少し考えているときに使えます。

 

"Boh...(ボゥ)" 「なんだろう...」

イタリア人がよく使う表現です。特に何かを聞かれたときの返事として、「私はわかりませんよ」という意思表示になります。これを独り言のようにいうと、自分の意見に対して明確な答えが出てこないということを相手に伝えることができます。

 

"Non lo so...(ノン ロ ソ...)" 「わからないんだけど...」

本来は「知りません」という意味ですが、これも"Boh"と同じように使うことができます。"Boh"と組み合わせることも多いです。その場合は、"Boh, non lo so...(ボゥ ノン ロ ソ)"になりますね。

 

自分の言いたいことはあるけど表現や言葉が出てこないとき

 

"Come si dice...(コメ スィ ディーチェ...)" 「なんていうのかな...」

"Come dire...(コメ ディーレ)" 「なんていえばいいか...」

この二つの表現もよく使います。感覚的な、それこそ根拠のない話なのですが、"come si dice"は比較的単純に言葉が出てこないとき、"come dire"はいい表現が思い浮かばないときに使うような気がします。まあそのへんの細い違いはどうでもいいことです。 

 

"Non mi viene...(ノン ミ ヴィエーネ)" 「言葉がでてこないなぁ」

これも便利です。"viene(ヴィエーネ)"は"venire(ヴェニーレ)(来る)"の三人称単数形ですね。直訳すると「私に来ません」という意味ですが、ここではつまり、「言葉が出てこない」ということを意味します。"Aspettare(アスペッターレ)(待つ)"の二人称単数命令形"Aspetta(待って)"などと一緒に使って、"Ehm... Aspetta, non mi viene (エェンム アスペッタ ノン ミ ヴィエーネ)"とか言っとけばオッケーです。

 

相手に伝わっていないと感じたとき、もしくは別の言葉でも説明したいとき

 

 「要するに」「つまり」

"Cioè...(チョエー)"     

"Insomma...(インソンマ)"  

"Nel senso...(ネル センソ)" 

イタリア人もよく使う超便利フレーズです。三つともだいたい言い換えを意味すると思っていただければ問題ありません。ただ、言い換えといっても、正確には言い換えていなくても問題なくて、何か言いにくいときとか、言葉に詰まっているときに使っても問題ありません。日本語でも「要するに」とか「つまり」とか言っていてもあまりようしてなかったり、つまってなかったりしますよね。同じです。

 

どうですか、なんといえばいいか、これだけ言っておけば、そのなんですか、なんとなく会話しているように見える、つまり要するに、会話しているフリができるのではないでしょうか。わからないんだけど、その、ただ、んーっとねぇ、くれぐれも使いすぎには注意しま、んー、しょう。