私のように平平凡凡の名字だと、珍しい名字が羨ましくなったりします。かっこいいとか、おしゃれとか、名字の持つイメージというのは絶大です。そして、時には、想像だにしないおもしろ名字というのも存在します。
どの国にもおもしろ名字が存在すると思いますが、イタリアとて例外ではありません。
そんなイタリアのおもしろ名字に関するビデオを見つけました。
このビデオの冒頭に出てくるのは、ナポリにあるおもしろ名字です。最初に出てくるおじさんとリポーターのやりとりはこんな感じです。
リポーター:Buongiorno, piacere. Gaetano?(おはようございます、はじめまして。ガエターノさんですか?)
おじさん :Gaetano Mastronzo.(ガエターノです。でも、クソ野郎です」
そう、このおじさんの名字はMastronzo(マストロンツォ)です。イタリア語のmaは「しかし」「でも」などの逆接の接続詞で、stronzoは「クソ野郎」という最高のparolacce(パロラッチェ;汚いことば)です。
したがって、おじさんが自分の名前を紹介する時に、Gaetano Mastronzoと言えば、それは、「ガエターノです。でも、くそ野郎です」となってしまうわけです。
おもしろ名字としては、他にも、
trentacapelli
トレンタ カペッリ
「髪30本」
というなんとも直球の名字から、
malinconico addololato
マリンコーニコ アッドロラート
「深く悲しむ憂鬱な」
というなんともブルーな名字まで、
たくさんのおもしろ名字が挙げられていました。
さらに、名字と名前の組み合わせとしておもしろいものとして、
Zoccola Immacolataさん
ツォッコラ インマコラータさん
「純潔な売春婦さん」
というのも挙げられていました。日本語では「清純派AV女優さん」という感じでしょうか。
私の友人にもMezzasalma(メッザサルマ; 遺体半分)やVacca(ヴァッカ; 雌牛、売春婦)などといったおもしろ名字がいました。二人とも気さくなとてもいい友人です。
さて、こういったおもしろ名字は、イタリア語をある程度知っていないと笑えないわけですが、我々日本人にとっておもしろい名字というのもあります*1。
例えば、イタリアにはmurabito(ムラビート)という名字があります。そうです、「村人」です。あのドラクエとかで有益な情報をくれる「村人」です。主にシチリアを中心に存在しているようです。以下のリンクには、イタリアの地図と、村人さんの出現位置が示されています。
ですので、もしイタリアに行かれる予定のある勇者の方々は、ぜひ、シチリアから北上していってください。そう、あのイタリア統一を成し遂げたガリバルディのように。
私の友達にも、我々日本人にとってのおもしろ名字を持っている方がいました。その方の名字はMargari(マルガリ)と言います。言わずもがな、「丸刈り」です。
そして、名は体を表す、ということで、彼は...
いやいや、みなまで言いません。ご想像におまかせします*2。彼もとてもいい友人です。
以下にイメージイラストを貼っておきますが、私の友人とは全く関係ありませんのであしからず。いいですか、全く関係ないですからね?
そんな丸刈りくんは、南イタリアのバーリ出身です。
ですので、村人と丸刈りの両方に会えるのは、南イタリアということで、何かの機会があった時に、彼らを探しに行ってみてください。
探しに行ってみてください...?
なんで?
*ちなみに彼はイタリアで有名なYoutuberです