今夏、ITA Airwaysを使ってイタリアに行ってきた。羽田からローマ、ローマからカターニアという行程。毎年イタリアに帰る必要があって、今までは別の航空会社を使っていたが、乗り継ぎが体力的にしんどすぎるということで、今年は羽田から直行で行けるITAにしてみた。
Alitaliaが無くなってITAになって以来国際線を使っていなかった。ITAがどんなもんかと思って、試しに利用してみたが、結論から言うと、結構嫌だった。
当然、私(と妻)の一回乗っただけの体験でしかないが、正直もうちょっとなんとかなすべきでしょと思う点が多く、人に勧められるかというと微妙。
まあ、大きな問題を起こしたというわけでも、命の危険を感じたというわけでもないので、使ってもいいとは思うけど、別の信頼できる航空会社があるならそれでいいと思う。そんな体験。
以下に私がヒドいなと思った体験を列挙しておく。
Webサイトが機能しない
出発数日前から公式のWebサイトが機能しない。予約の確認を使用にも、旅程を見ようにも、オンラインチェックインをしようにも、Webサイトが機能しないんだから手のうちようがない。
念の為確認したら、10日ほどたった今も機能していない。そもそもオンラインチェックインが出来たのかどうかすらわからない。そんなメールも来ていない。
のくせに、席をアップグレードしませんか、みたいなメールは山程来る。その前にWebサイトを直してくれ。
出発が謎の理由で遅れる
妻の便は出発直前になって「中国の上空を飛ぶ許可が降りなかった」とかいう理由で1時間遅れ、私の便は謎の機材トラブルで2時間遅れた。私のときは、搭乗させられて、滑走路まで走っていき、飛べないもんだから一回ゲートに戻り、その上で修理してもらい再び飛ぶという流れだった。その間、降りてもいないので、たたただ2時間機内で待機するという無為な時間を過ごした。
乗り継ぎ便は乗れないと思ったが、チェックインはしてるし、多くの乗客が乗り損ねるのはよくないと思ったのか待っててくれた。
いや、確かに、機材トラブルがあったらきちんと直してから飛びますというのはマトモだし、乗継便にもきちんと乗せてくれるのはエライ。マトモだしエライのだが、それは最低限の対応であって、大手のITAにはもっと求めたいよね、という話。
機内がめちゃくちゃ寒い
文字通り、機内がめちゃくちゃ寒かった。今までそれなりに飛行機に乗ってきたが、こんなに寒かったのは初めてかもしれない。10回はトイレにたった。寒すぎて。ブランケットも一枚じゃ足りなかったから、添乗員に「もう一枚ないか」と尋ねた。無かった。
「ブランケット?ふーむ、もう一枚は無いかも。探してみるわ。後で知らせる。席で待ってて」
来なかった。なんでや。無くてもしょうがないから、せめて結果を教えろ。
機内食がまずい
まず機内食は2回出た。一回目はパスタと日本食の選択、二回目は軽いなんかサンドイッチセットとおつまみセットみたいなやつ。実質1食分。
一回目のときは日本食が欲しかったが、選ばせてくれなかった。問答無用で眼の前に置かれるパスタ。日本食がもう残ってなかったんだなと思ったけど、残ってた。残ってたんなら選ばせてくれ。
パスタはトマトソースで味付けしたペンネ。まずかった。なんでや。イタリアやろ。そこは美味しくあれよ。
添乗員のサービスが全体的に適当
正直添乗員のサービスの適当具合が最も腹が立ったかも。
まず、皆うるせえ。雑談しすぎ。ある程度楽しくワイワイやっていいと思うけど、乗客の迷惑になるほど喋り続けるのはちょっと理解に苦しむ。
隣の人のモニターが機能していなかったので直してくれと頼んだが、結局直す素振りすら見せてくれなかった。なんでや。せめて直すフリはしいや。上のブランケットの件も同じ。せめてなんか言いなはれ。
あと全体的にサービスが微妙。飲み物もなんか配り方が適当。なんか適当。Alitaliaのときはなんかイタリアっぽい温かみがあった適当さだったけど、ITAのはなんか正真正銘の適当って感じでなんか嫌。うん、なんか嫌。
思い出したけど、空港の人が適当に仕事していて嫌だったという話を去年も書いた。
という感じで思いついた嫌なところはこんなとこだが、一つくらいいいところを挙げておこうかと思う。
そうだね...
どうかな...
うん、あれだあれ。
ロゴが青い。青くてイタリアっぽくてよい。うん。あと飛行機が飛ぶ。ちゃんと飛ぶ。うん。所詮空の足なんだから飛んで付けば御の字よ御の字。
ということで、結論。
ANAとJALのサービスの品質に飼いならされると、期待が上がってしまってろくなことない。