外国人が納豆嫌いなのは有名な話だ
だが、正直、ちょっと盛ってるんじゃないかと思っているときもある。ゆうて、納豆の一粒二粒くらいは全然平気なんじゃないかって
だから、外国人が納豆が嫌いなんて、都市伝説くらいに思ってた
昔イタリアに居たときに、
アーユーナットウ?ナットウラバー?プリーズプリーズ?
(あなたは日本の伝統的食べ物の一つである納豆がお好きですか?)
なんて聞いたことあるけど、
アーハン?イングリッシュプリーズ?
(そうだね、食べたことはないけどあのほのかに薫る醤油ダレの匂いから察するにきっととても美味しくて実際にあいまみえたら一粒二粒はぺろりだろうね)
なんて返事がほとんどだったから、イタリア人の前で納豆を食べたら、みんな
オウ、ジーザス、ジャパニーズナットウ!トラディショナル!カモン!テンキュー、メン!
くらいのテンションになるかと思ってた
だから、つい、魔が差して、イタリア人の女の子の前で納豆を食べてみた
意気揚揚と納豆の食べ方指南までしてみた
ほら、こうやって開けてこの薄い紙を取り除いてタレを入れて混ぜ混ぜ
マゼマゼ....
そしたら、醤油ダレがほのかに薫り出した時点で
マジでこんな目で見てきた
ついさっきまでこんな感じでワイワイキャッキャ楽しく過ごしてたのに
納豆を混ぜ始めたら、一瞬でこうなった
冗談抜きで。
こうだったのが、
こう。
しかもそれだけにとどまらず、
そのゲロくさい口を早くなんとかして
と言われた
人形みたいに美人の女の子の口から
ゲロ
みたいなワードが飛び出てくるとは、ゆめゆめ思わなかった
慌てふためいた私はとっさに
女の子が「ゲロ」なんてことばを使ってはだめだよ。「ゲボ」って言うようにしてください。
ととっさの抵抗を試みたが、効果はいまひとつだった
今回のことから言えるのは、イタリア人の納豆嫌いはどうやら都市伝説でもなんでもなく、マジ中のマジである、ということだ
そして、「ゲロ」を「ゲボ」と言ってもそのなんとも言えない俗っぽい感じとリアルな不快感は消えないということだ
そういえば、別のイタリア人の女の子は、納豆が大好きで毎食食べてたようだけど、彼女は重度の日本オタクだったから、ノーカン
今後、イタリア人の前で納豆を食べるのはやめようと、固く固く心に誓った