皆さん、「レモン」って知ってます?
レモンはイタリア語でlimone(リモーネ)といいます。
英語とほとんど同じですね。
レモンとリモーネ🍋
ほらね。ほとんど同じです。
そんなへんてつのないレモンですが、私、留学中に、こんな言い方を聞いたことがあったんです。
あいつとあいつ、多分付き合ってるよ。だってlimonareしてたもん。
limonare(リモナーレ)はlimone(リモーネ)を動詞化してますから、さしずめ「レモンする」でしょうか。
あいつとあいつがレモンする
そんなこと言われてもさっぱりですよね。レモンするってなんですか。
最初は想像もつかなかったのですが、聞いてみると、なんと、
イタリア語で「レモン」は「ディープキス」
というではないですか。
だから「レモンする」は、「ディープキスをする」
...スケベじゃないですか?
皆さん、どうです?
レモン、レモンって言っていたら、いつの間にか「ディープキス」「ディープキス」って言ってるんですよ?
コカ・コーラレモン味は、コカコーラディープキス味ですよ?
あ、レモンがこんなにたくさん!山盛りのレモンさいこー!は
あ、ディープキスがこんなにたくさん!山盛りのディープキスさいこー!
ですよ?
エッチじゃないですか?
ええ、もう間違いなくエッチエッチのエチエチです。
ところで、皆さんは、小説家、梶井基次郎をご存知ですか?
そして、彼の「檸檬」という短編小説をご存知ですか。
果物屋でレモンを買って丸善に行って本を積み上げてその上にレモンをおく。そしてそのレモンが爆発するということを空想する小説です。
彼は、「檸檬」の中でこう書いています*1。
いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの
丈 の詰まった紡錘形の恰好 も。
レモンエロウ...
チューブ...
丈の詰まった紡錘形....
エッチです。
そしてこうも述べています。
丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう
レモンは爆弾...
大爆発...
黄金色のレモンチューブが大爆発してエロウがしぼりでて..
間違いなくエチエチです。
私は、こんなところに、イタリア語と日本文学とのつながりを見ることになるとは思ってもいませんでした。
皆さん、イタリア語と日本文学はスケベです。
追伸
ちなみにじゃがいももスケベです。
*1:以下、青空文庫より引用です