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イタリア旅行で気をつけたいトラブルとその圧倒的対処法

これからの季節、旅行でイタリア に行ってくる!という方も多いのではないでしょうか。旅行先として大変人気なイタリアですが、一方で、軽犯罪も多く、治安に一抹の不安もあるところです。

以下では、イタリアでは特に気をつけたい場面を5つ挙げ、その対処法を書いていきますので、皆様のお役に立ててください。

  

1.観光地で押し売りにあった場合

ミラノのドゥオーモ広場やベネチアのサンマルコ広場など、イタリアの有名観光地では必ずと言っていいほど押し売りがいます。やつらは日本人をみつけると、「コンニチハ、アミーコ(友達)!」と馴れ馴れしく話しかけてきて、頼んでもないのにミサンガを巻いてきたりハトの餌を手に握らせたりしてきます。そして、最終的に「金よこせ」と言ってくるという、厚顔無恥のコンボをかましてきます。こちらとしては大変困りますよね。時間も取られるし、不快な気持ちになるし...

 

そこで、こんな時は、毅然とした態度でこう言ってやりましょう。

 

Posso pagare in natura?

ポッソ パガーレ イン ナトゥーラ?

身体で払ってもいい?

 

突然のカウンターパンチに相手は驚愕するでしょう。そして、あなたのカウンターになすすべもなく、このフレーズを言った瞬間にへこへこしながらその場を去っていくでしょう↓*1

これで厄介な問題を一つ、スマートに解決できました。

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2.駅で因縁をつけられた場合

イタリアでは一息をつく暇もありません。広場が戦場なら、駅も戦場です。気を抜くことはできません。なぜかというと、駅では列車案内のような輩がいるからです。そしてこれは大きく分けて二種類に分けることができます。

 

券売機でチケットを買うのを手伝ってこようとするヤツ

初めての場所では、誰もがチケットを買うのに手惑います。そんな時近寄ってきて、チケットを買うのを手伝おうとする奴がいます。あなたが手伝って欲しくなくても手伝ってきます。そしてその代わりにお金を求めてくるのです。

 

列車を探していると一緒に探そうとしてくるヤツ

こちらが列車を探していると、おもむろに近寄ってきて「そのチケットを見せてごらん」ときます。うっかり渡そうものなら、そのチケットを持ったまま、乗るべき列車に案内してきます。こちらがそんな案内はいらないと言っても聞きません。そしてそのサービスの代わりにお金を求めてくるのです。

 

こんな奴らには、決然としてこう言ってやりましょう。

 

Posso pagare in natura?

ポッソ パガーレ イン ナトゥーラ?

身体で払ってもいい?

 

いただいたサービスにそれ相応の対価を見せつけてやらねばなりません。相手のサービスにそれだけの価値があると見せつけてやれば、相手は逆に恐縮して尻尾をまいて逃げるでしょう。この問題もスマートに解決できました。

 

3.人種差別的な因縁をつけられた場合

イタリアがどんなに愛にあふれる国であったとしても、残念ながら差別をする人はいます。まぁ、差別といっても、大抵は道で「中国人」と叫ばれたり、指を指されて笑われるような実害のないものがほとんどです。しかし、たまに泥酔した輩や頭のおかしい輩が直接的に因縁をつけてきて絡んでくることもあります。

かくいう私も以前早朝の電車に乗っていた時に、泥酔したグループに因縁をつけられ囲まれたことがあります。このときは幸運にも車掌さんが見回りに来てくれたので事なきを得ましたが、周りに助けを求めることができず、自分で切り抜けなければならない状況が出てくると思います。そんな時はこう言えばいいのです。

 

Aiuto… Al posto di pagare in contanti, posso pagare in natura?

勘弁してくれ...お金を払う代わりに、身体で払ってもいい?

 

イタリア人はウィットに富んだジョークが大好きです。輩とて例外ではありません。

このフレーズを言うやいなや、すぐに破顔一笑で握手を求めてくることでしょう。そこからはあなたのテクニックの見せ所です。

 

4.レストランでぼったくられそうになった場合

イタリアと言えばおいしい食事、せっかくなので本場のイタリアンを現地で味わいたいですよね。

しかし、レストランによっては観光客をターゲットにして高額な代金を吹っかけてくるところもあります。もしもそんなところで食事をしてしまい、目が飛び出るような数字が会計に記載してあった場合は、まずは1つ咳ばらいをして落ち着いてこう言いましょう。

 

Mi scusi, in realtà non ho così tanti soldi, quindi potrei pagare in natura? 

すいません、こんなにたくさんのお金を持っていないので、身体で払ってもいいですか?

 

"potere(できる)"の条件法現在の一人称単数形" potrei "を使うことでより丁寧な言い回しになっています。シーンにあわせたイタリア語を使うことで、「こいつは他のカモとは違う」ということが相手に伝わるでしょう。そこからはあっちの方でも他のカモとは違うことをみせつけte...

 

5.道で募金と署名を求められた場合

日本でもたまに見かける光景ですが、イタリアでもよく募金活動や署名活動を行っています。観光地での募金活動のほとんどは金目当てのものだと思ってください。署名をさせて、こちらに高額なお金を求めてきます。そんなエセ募金活動に引っかかってしまったら、こう言ってください。

 

Il cazzo che me ne frega! Però posso pagare in natura!:)

興味ないよ、でも募金は身体で払うよ:)

 

これで円満解決です。みんな幸せ。 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

正直、イタリアもいろいろな人がいるので、予想の斜め上をいくトラブルが起こりうる可能性はあります。

それでも気後れせずに、凛とした態度で臨めば大抵のことは大丈夫、オールオッケーです。こまった時には「ポッソ パガーレ イン ナトゥーラ?」です。この魔法のフレーズさえ覚えておけば問題ありません*2

 

この記事が皆様の旅行において少しでもタメになれば幸いです*3

 

 

Buon viaggio!(良い旅を!) *4

*1:イラストはHさんからのもらいもの

*2:本当に身体で払うことになっても当ブログは一切の責任を負いません

*3:当記事はネタ記事です

*4:当記事はFくんが責任執筆者です