わたしは怒っている。激怒している。
何に激怒しているかというと、イタリア人が自分の国のパスタに対して圧倒的な自信をもって、誇らしげに「イタリアのパスタはうまい。日本のパスタは美味しくない」ということにだ。
言わせてもらおう。イタリアのレストランのパスタなんか、たいしたことない。皆さんは不思議に思われるかもしれない。でも事実だ。イタリアのレストランのパスタは別にそこまで美味しくない。
お金がないわたしもかれこれ数十回はイタリアのおしゃれなレストランでパスタを嗜んできた。それなりに矜持をもってパスタを食してきたという自負がある。だからわたしは「イタリアのパスタは美味しいそう」という日本人に、そして「日本のパスタは美味しくない」というイタリア人に言ってやりたい。
「いや、お前、それ本気でいってんの?」と。
わたしは怒っている。イタリア語でいうならこうだ。
Mi sono arrabbiato.
ミ ソーノ アッラビアート
「怒ったよ」
これは “arrabbiarsi” という動詞をつかったものだ。これよりもっと強く言ってやりたい。そこでこうだ。
Mi sono incazzato.
ミ ソーノ インカッツァート
「激おこだ」
こっちは “incazzasrsi” という動詞を使った汚めの言い方だ。わたしの今の気持ちはこちらにより近い。
しかしこれでも足りない。わたしは今こう言ってやりたい。
Mi sono incazzato nero.
ミ ソーノ インカッツァート ネーロ
「超激おこだ」
先ほどの動詞に「くろい」という意味の “nero(ネーロ)” を足したものだ。イタリア人は怒った時に「黒くなる」らしいのだ。漆黒の怒りが我の体内を巡り、五臓六腑が踊りたもふ、とまあこんな感じだ*1。
さて、話を戻そう。イタリアのパスタがうまいなどどいうのは都市伝説だ。「イタリア」というイメージにだまされている。今後旅行する方は気をつけて味わって欲しい。イタリアでパスタを食べて美味しいと思ったなら、それはパスタが美味しいのではなく、イタリアという地で、パスタを食している自分がオイシイと思っているだけだ。オイシイパスタは日本にもある。
そこでわたしが今からほんとうにオイシイと思うパスタを提供する日本のレストランを紹介しよう。
その名も鎌倉パスタだ。
ちょううまい。すごいうまい。ほんとうに美味である。ほっぺが落ちるほど美味だ。
特においしいのが「高菜と鶏肉のピリ辛パスタ」だ↓
和風ベースのだしと高菜の味がいい具合に絡まっており、口に入れるとそこに肉のうまみが広がる。そして、唐辛子のちょいピリ辛な刺激が口の中を食欲を倍増させるのだ。美味しくないわけがない。皆さんはイタリアなど行かず、こちらを食して欲しい。むしろイタリアに行って鎌倉パスタを探して欲しい。
しかしもっとうまいところがある。ご存知だろうか。
そう、皆さんもよくご存知のサイゼリアだ。
もうたまらなひ。たまらなく美味にてそうろふ。ふぁみりひれすとらんだと思ひて侮ることなかれ。
しかし、ほんとうにオイシイのは、セブンプレミアムの「「日清 名店仕込み」すみれ 札幌濃厚味噌」だ↓
濃厚なスープもさることながら、麺がいい。太麺で腰があって食べ応えがある。これで税込278円とくるのだから、もう買いだ。非常食にもなる、オールマイティな逸品である。
おいひい...らーめんおいひいよ...
*1:イラストはHさんからのもらいもの