私には言ってみたいフレーズがある。恥ずかしくてとても誰かに言えたものではないのだが、このくだらない記事を書き散らかしているブログになら書いてもいいかもしれない。恥を晒してもいいかもしれない。
皆さんは随分昔に流行ったクイズ番組、「クイズ・ミリオネア」をご存知だろうか。4択のクイズが簡単なものから難易度順に出され、少しずつ賞金が上がり最後には1000万円に到達するという夢の番組。そのクイズの出題者であるみのもんたが、解答者が答えを出すと、本当に自信があるかを問うために「ファイナルアンサー?」と聞くのだ。そう、
ファイナルアンサー?↓*1
そう、私は「ファイナルアンサー」と言ってみたい。そう、あの名言、ファイナルアンサー。ひらがなで書くとふぁいなるあんさあ。日本語に訳すと、最終解答*2。
使える場面は限られているが、だからこそ、ここぞという時に思い切り言い放ちたい。
恋人に振られそうになったときに
「おいおい、それがお前のファイナルアンサー?」
何度も何度も追いすがって、それでもクールにきめたいときに
「そう...まあ、きみがいうなら、きっとファイナルアンサー」
それでも無理よと言ってくる恋人に、最終勧告だとでも言わんばかりに
「君のハートにロックオンされた僕の答えはそう、君と結婚すること、それが僕の世界の、宇宙の出した最終解答、ファイナルアンサー」
って。
私はどうしても「ファイナルアンサー」と言いたい。英語風に言うとファイノォアンスァー、イタリア語で言うとアッチェンディアーモ。
でもちょっと待って。イタリア語でいうとダサくない?あっちぇんでぃああも?平仮名で書いてもダサくない?日本語に訳すと、「私たちが点灯します」*3。ちょっと待って。意味が分かんないだけど。ちょっと待ってマジ待って。
アッチェンディアーモは、「点灯する、点ける」という意味のaccendere(アッチェンデレ)の一人称複数形で、要するに、「一緒に点けましょうか?」くらいの意味になる。これはどうやら、クイズ・ミリオネアの答え合わせで、4択の答えのうちの一つが光ることからきており、「それを点けましょうか」ということらしい*4。
でもちょっと待ってマジ待って、これじゃあカッコがつかなくない?
「おいおい、それがお前の私たちが点灯します?」
「そう...まあ、きみがいうなら、きっと私たちが点灯します」
「君のハートにロックオンされた僕の答えはそう、君と結婚すること、それが僕の世界の、宇宙の出した最終解答、私たちが点灯します」
「私たちが点灯します」って、オリンピックの聖火じゃないんだから。運動会の選手宣誓でもないんだから。これじゃ、ちょっとカッコ悪くない?なんかマジダサくない?
でもちょっと待って、そもそもファイナルアンサー以外の部分がダサくない?超ダサくない?そんなこと言われたら百年の恋も冷めちゃわない?
待って待って、よく考えたら「ファイナルアンサー」もダサくない?日常で使ったらダサくない?
ちょ待って、なんかもう全部ダサくない?ダサくて笑止じゃない?
待って、そしたらこの記事全然意味なくない?本当に全然意味なくない?
ということで、終わるに終われなくなったんで、最後に一句。
「寒いね」と話しかければ「ファイナルアンサー!」と答える人のいるあたたかさ*5
それでは。