というクラシックな問題に取り組むに当たって、先に述べておかなければならないことがある。
当記事が勝手な印象に基づいた適当な記事であるということである。
そこのあたりを理解して読み進めていただければ幸いだ。
さて、「イタリア人は浮気性ですか」というある種偏見化したステレオタイプ的な質問に答えるために、何から語ればいいのか見当もつかないが、ここは、私の親友のアダルベルトくんの話をすることでなんとなく答えに迫ろう。
なぜ彼を選んだかというと、彼が稀代の「おんなたらし」と呼ばれているからだ。彼について語ることで、イタリア人は浮気性かという掲題の問題に迫ることにしよう。
アダルベルトくんとはかれこれ8年来の付き合いになる。ルームメイトだったこともある。身長190cm、体格良し、イケメン、性格良しの最高のアミーコ(友達)だ。
彼のいいところを語りだすとキリがないが、まず、名前を見て欲しい。彼の名前、"Adalberto"には日本人の苦手な"L"と"R"がちりばめられている。初めて会った時に彼の名前をきちんと発音できずにあたふたする私にこう言い放った。
AHAHAH、気にするな、"Ada"でいいじゃないか。
相手をからかうことなく、解決策まで提案する。最高だぜ、アミーコ。
そんな彼は遅刻魔でもある。ある時一緒に別の場所にいる友人に会うことになった。だいたいバスで30分はかかる場所だ。しかし約束の時間の30分前になってもも準備を始めない。おいおい、大丈夫か、と焦る私に彼はこう言った。
AHAHAH、まだ30分もあるじゃないか。時間はたっぷりある。さあ、パスタを茹でよう。夕食の時間だ。
約束の時間になっても夕食を優先する。最高にクールだぜ、アミーコ。
そんな彼は、また、お茶目でもある。台所の時計の電池が切れたので、電池を交換した時の話である。その時計は高い位置にあったので、取り外しを彼に頼んだ。
彼は、「オーケー、任せろ」と快諾。 時計を外し、そして電池交換後に戻してくれた。しかし、明らかに戻し方がおかしい。「それでは落ちる」という私を尻目に彼は満足げに「Perfetto(完璧だ)」と言って立ち去った。
そして案の上落ちて時計は粉々に砕け散った。その時、大真面目に彼が言った言葉がこうだ。
おい、おかしいぞ、僕は確かにきちんと戻した。お化けがいるにちがいない。
お化けのせいにすんな、間違いなくお前のせいだ、アミーコ。
さて、話がそれだしたので本題に戻る。
そんな最高にクールでお茶目な彼は「おんなたらし」と友達から呼ばれている。
ある日アダルベルトはアパートに朝帰ってきた。おいおい、何をしてたんだ、と聞く私に恥ずかしがりもせず満面の笑みで背中を見せながら、彼はこう言った。
この背中の傷を見ればわかるだろう。
激しいプ◯レイに興じていたらしい。伝え方が最高にイカすぜ、アミーコ。
ある日アダルベルトは、勉強を教えて欲しいと言ってきた女子を部屋に連れ込んで2時間出てこなかった。二時間後彼女を見送ってから彼はこうつぶやいた。
やれやれ、困ったしつこい女だぜ。
もう何もいうまい。羨ましいぜ、アミーコ。
ある日、彼はこう言った。
あそこでしたことがある。
おいおい、そこは外だぜ、アミーコ。
ある日の彼はこうだ。
三人でするのはなかなk...
もう皆までいうな、アミーコ。
というわけで、彼の周りにはなぜか女子が寄ってたかっていた。一言でいうなら人気者だったのである。正直超魅力的なやつだった。男も惚れるというやつ。「おんなたらし」ではない。彼は「ひとたらし」だ。
そして大事な点はここだ。
彼は一度たりとも恋人を裏切ったことがない。
これは確実だ。恋人がいる時は、どんなに恋人と問題を抱えている時でも、真摯に向かい合い、たとえ女子が寄ってきても相手にしなかった。これを誠実と呼ばず、なんと呼ぶのか。
そんな私は、彼に敬意を込めて、彼に最高の日本語を教えた。
「おんなたらし」
そして彼が覚えた唯一の日本語となった、
「オンネテレーシ」
さて、ここから導かれる結論は、皆さんももうお分かりであろう。
イタリア人は人たらしであって女たらしではない。
個人的な感想に過ぎないが、
日本人とイタリア人で違いはほとんどなく、もし仮にイタリア人の方が浮気性に見えるなら、それはそいつらが「人たらし」だからだ。
これが私の結論。
そういえば、最近あまり彼と連絡を取っていなかった。
ということで彼にメッセージを送った。
「君は女たらしかい?」
ー「君の方がおんなたらしだよ、アミーコ😎」
...
...
おい^ ^
追記 アダルベルトくんがお米ダイエットに挑戦したようです。