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イタミンキア 「イタリア語を面白おかしく学びたい」をモットーに、おうまさんが運営しています。

となりのイタリア人がかわいいという話

今までたくさんのイタリア人にあってきたが、彼らは本当に面白い

 

中でも群を抜いて、私のとなりにいるイタリア人の話が可愛くて面白い。そんな彼女の話をしたい

 

まずは、彼女がどんな人なのかを、簡単に紹介しよう

 

彼女は幼いときから日本が大好きなイタリア人で、大学と大学院で日本語と日本文化を勉強し、大学院は主席で卒業した秀才である

 

外見と雰囲気は、可愛らしいお人形さんみたいで、目は緑がかった茶色で、ヘアースタイルは天然パーマである。イタリア人としては珍しく華奢である*1

 

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お人形さんみたい

 

彼女の日本好きは、おかしいとは言わないが、突き抜けている。日本の伝統的行事や、振る舞いを見たりして涙を流すような人である。柴犬が道を歩けば涙を流す、そんな人だ

 

彼女が日本に興味を持ったきっかけは、セーラームーンらしい。セーラームーンが、月に代わって、彼女にずっと寄り添っていてくれたらしい。セーラームーンが人生の恩人だという

 

よくはわからないが、とにかく彼女は日本が好きで好きでたまらないということだけはわかる

 

私が日本人ということもあって、周りにいるイタリア人たちは日本に好意的または日本が好きという人が多いが、日本が好きなイタリア人ってホントにすごい。いろんな意味でぶっとんでる人も多い

 

日本のアイドル文化が好きすぎて毎年アイドルの握手会に行くためだけに日本に来る人もいるし、意味もなくそんな文化がないイタリアでお辞儀しまくる人もいるし、日本人が好きすぎて日本人としか恋愛できない人もいるし、生まれた国を間違えたんじゃないか、そんなことを思わせるくらいとてつもない人たちがたくさんいた

 

私もイタリアが好きだが、たぶん日本が好きなイタリア人には及ばないと思う。そういう情熱を持っている人たちを傍から見ているのは純粋に楽しい

 

 

さて、私のとなりのイタリア人に話を戻そう。彼女は、ものすんごいパーマ(boccoli; ボッコリ)である

 

彼女は、多くのイタリア人がそうであるように、クルンクルンのパーマである

そして、また、多くのイタリア人がそうであるように、ストレートの髪にあこがれている

 

これは結構おもしろくて、遺伝的な問題なのか、イタリア人にはパーマの人が多い。ふと考えてみると、カエサルもアリストテレスも、そのあたりの偉人たちは、どうやらパーマがかかっているように見える

 

今私は適当なことを言っているが、とにかくイタリア人のパーマ率は異常である。しかもちょっとウェーブがあるとかそういうレベルではなく、クルンクルンでグルングルンのパーマである

 

だからなのか、多くのイタリア人が、美しいストレートの髪を欲する。「いいよね、日本の人は髪がストレートなことが多くて」がみんなの口癖となっている

 

同じようなものを持っているけど、他の人のが羨ましく見えるというときに使う、「隣の芝は青い」という表現がある。実はこの表現、イタリア語では、「隣の人はストレートパーマ」という

 

 

 

嘘である

 

 

 

さて、イタリア語ではパーマのことをcapelli ricci(カペッリ リッチ)という。そして、パーマ頭のことをboccolo(ボッコロ)という。ということで、クルンクルンのパーマの彼女のことを、ボッコリちゃんと呼ぶことにする

 

 

 

余談だが、ボッコリちゃんは、朝はブロッコリちゃんになる*2

 

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パーマの宿命



ボッコリちゃんは当然日本語が堪能なのだが、ときどき面白いミスをする。そして、しょっちゅう面白いコメントをする。そのミスやコメントは、日本を新たな観点から眺めるきっかけをくれる

 

 

そんなボッコリちゃん、可愛い顔して意外と辛辣である。先日納豆を食べていたら、食べ終わった私に、満面の笑顔で

 

そのゲロ臭い口をなんとかしてね

 

と言い放ってどこかに消えていった。辛辣で残酷である

 

 

 

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結構辛辣



まあ、おそらくこれは彼女に限られたことではなく、イタリア人が「直球表現」を好むということなのかもしれない。悪気はないのだから仕方ないが、もうちょっとオブラートに包んでほしい、と思わなくもない。ちなみに、「納豆」はご想像の通り、イタリア人は嫌がる人が多い*3

 

 

日本語に限らず、言語には似たようなことばがたくさんあって、「あれ、どれが正しいんだっけな」と混乱することがたくさんある。特に、音が似ていると、「あれ、どれだったけな」ということがままある。そんなとき、ボッコリちゃんは似た表現を連発しながら正解にたどり着く、という方法を選択する

 

こないだは、「そっくりな人を見た」と言いたかったらしいが、その前に、「ぐっすり」「すっくり」を経て、「そっくり」にたどり着いた。「ぐっすり」と「そっくり」は全く違う意味だが、たしかに音がよく似ている。混乱するのも無理はない。「すっくり」は意味不明だが、こういう間違いは学習者にはよくあることだ

 

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すっくり?

 

こないだは、テレビの悲しいニュースを見て、「うわあ...いたいけな〜!」と言っていた。いやいや、「静か〜」とか「きれい〜」って言うんだから、「な」はいらないでしょ!、「いたいけ〜!」って言いなさい、と私が注意したら、きちんと「いたいけ〜!」というようになった。IKKOが爆誕した

 

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いたいけな〜!

 

 

 

というわけで、イタリア人と一緒にいると、あらたな発見が沢山あって面白い。今後も彼女はきっと私を笑わせてくれることだろう

 

 

 

とりあえず私はこのゲロくさい口をなんとかしたい
 

 

*1:イタリア人は日本人と比べると骨格と食生活が全然違うので、日本人のように華奢な人は珍しい

*2:ブロッコリーはイタリア語でブロッコリ

*3:

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